やまのてのブログ

酒を飲んだら飲まれちゃうからなんとか飲まずに過ごしたい。

ホームレスの鈴木さんの生き方を参考にして資本主義に抗いたい

昨日、別のブログになりますが、下の記事を書きました。

これに関して、少しだけ書き足りなかった気持ちなので、ちょっと追記したいと思います。


本書(『TOKYO0円ハウス0円生活』)は「家」をテーマにして、そこから生活に視点を移していく本だと私は思っています。


「家」について、私たちは当然のように光熱水が付随しているものと考えています。


でも、実際にはそれはかなり恵まれている状況であり、世界にはまだまだテントのような家で生活をしている人が多数います。


そして私が思うのは、このように様々なライフラインに繋がれた家というもののコストについてです。


確かに水道・電気・ガスといったライフラインがつながっている家というのは、便利だし、清潔です。


しかし、家というのがとても固定的で孤立したものになってしまうのもまた事実。


また、当然ライフラインにつなげるためのコストとつながりを維持するためのコストも掛かるわけです。


家とは、本来万人に供されているべきものだと私は考えます。


衣食住とい言うように、着るもの、食べるもの、住む場所は人間にとって欠かせないものであり、コストが掛かるからそれを得られない、ということがあってはならないものではないでしょうか。


コストが掛かるから、お金持ちしか家を建てない。


お金持ちしか家を建てないから、お金持ちしか住まいを貸せない。


住まいを貸す人が、借りる人からお金をもらえる。


故にお金持ちは持っているお金が更にお金を呼ぶようになる。


富の固定はここに一つの要因があるように感じています。


本書で書かれていた隅田川公園のようなライフラインがそこかしこにあれば、人々は「家」にお金を掛けなくても良くなるわけです。


代わりに、みんなで共有する光熱水を管理することは必要になります。


このような公共で利用できるものを増やしていくことが資本主義(大量生産・大量消費社会)に抵抗する足がかりになるような気がします。


そういう観点で『人新世の資本論』(斎藤幸平、集英社)を紹介したのでした。

人新世の「資本論」 (集英社新書)
人新世の「資本論」 (集英社新書)
集英社
Digital Ebook Purchas


何がいいたいのかといえば、資本主義に歯止めをかけるためにも、ホームレスの鈴木さんの生き方から参考にできることがたくさんあるのではないか、と思ったのです。


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