やまのてのブログ

酒を飲んだら飲まれちゃうからなんとか飲まずに過ごしたい。

誰もお酒を勧めない優しい世界

新人研修の担当をしており、昨日は研修に伴う懇親会がありました。


私は幹事として、食事、飲み物、その他のもろもろの準備を行ったのですが、今年の飲み会はアルコール類の残り方が尋常ではありませんでした。


新人含めて、受け入れ先の先輩社員も全然飲まない。


もちろん半分くらいの人が車で通勤されているので、そんなには減らないかもなぁと思って買っていたのですが、9割近く残ってしまい、好きな人に持って帰ってもらうようにしました。


皆本当はお酒そんなに好きじゃなかったんだろうなぁと思いました。


加えて驚いたのが、誰も新人に「何飲んでる?」とか聞かないし、何かを注ごうとかそういうやり取りも全くなかったのです。


ハラスメントの意識が醸成され、不用意にアプローチしない雰囲気ができつつあるのでしょうか。

とても優しい世界だと思います。



私は古い世界も少しだけ経験した世代にはなるので、その辺の注いだり注がれたりというのも経験しました。


私も当時は面倒なことやるなぁ、飲みたい人は勝手に飲めばいいのに、と思っていましたが、年を取ると少しだけ見方が変わります。


あれは、コミュニケーションのきっかけだったのです。


注ぐとか、注がれるとかを通じて、話のきっかけを作りやすくするための儀式みたいなものだったのですね。


加えて、時々訪れる会話の切れ目のつなぎの役割もあったのかもしれません。


そういう視点で言えば、この酒を勧めない優しい世界は、新しいコミュニケーション技術が涵養される世界なのかもしれないなぁと思いました。



とまぁこんなことを考えながら飲み会の時間を過ごし、1時間ほどでお開きとしました。


酒を飲んでいないと1時間がとても長く感じられます。


次回は45分くらいでいいかもなぁと思いました。


これは奇しくもランチと同じくらいの時間数で、ひょっとしたらしらふであまり親しくない人たちと食べながらおしゃべりする時間というのは、このくらいが楽なのではないか、などと一人で少し話を広げながら帰路についたのでした。


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